お魚、お肉、豆腐などのタンパク質の豊富な食べ物を食べると、胃ではタンパク分解酵素の ペプシン が分泌されます。ペプシンは「一列につながったアミノ酸」の特定の部位を切断するので、タンパクは大小さまざまな長さの「一列につながったアミノ酸」に分解されます。こうしたペプシンの分解産物を ペプトン と呼びます。
ペプトンは小腸のタンパク分解酵素により1個1個のアミノ酸にまで分解され、栄養として吸収されます。
こうしたタンパク分解の研究は19世紀に進みました。
一方、アミノ酸をつないでタンパクを合成する逆向きの研究も進み、20世紀に入ると十数個の長さまで合成できるようになりました。
合成の研究者は、ペプシン分解産物のペプトンに対して、アミノ酸を人工的につなげたものを ペプチド と呼んで区別しました。
現在では、アミノ酸が2個以上つながったものをすべて ペプチド と呼んでいます。
たくさんつながったものを ポリペプチド と呼んでいます。
詳しい経緯はコチラにありますが、見るのは後が良いでしょう →→→ 生化夜話 第41回:「ペプチド」という言葉を考えたのは誰?(Cytiva(サイティバ))